美しく健康的な体でいるには…？
人の体をつくっている組織では、細胞分裂を繰り返すことで健康を維持しています。
しかし細胞分裂はいつまでも出来るものではなく、やがては限界が訪れて分裂が止まります。
その限界に達するのがいつなのかというと、「テロメア」が重要な鍵となります。
細胞の設計図であるDNAから出来ている染色体には、端に「テロメア」と呼ばれる部分があります。
この「テロメア」は細胞分裂をするたびに短くなります。
そしてある一定の短さに達すると、細胞分裂ができません。
「テロメア」の長さは細胞分裂のスピードにも関わっており、長ければ1回の分裂にかかる時間が早いのですが、短くなると遅くなります。
このように細胞分裂を繰り返し「テロメア」が短くなっていくことで、新しい細胞が生まれなくなることが身体の老化の原因です。
細胞分裂が出来ないと弱った古い細胞ばかりになり、体の機能が衰えます。
それが肌においてはシミやシワという形で出てきます。
ということで、美しく健康的な体でいたいならば、細胞分裂で若く健康的な細胞がつくられるようにするのが一番効果的です。
そこで老化対策として注目されているのが美容成分のヒト幹細胞エキスです。
ヒト幹細胞とは何かと言うと、細胞は細胞分裂をする力が次第に衰えていくとしましたが、幹細胞についてテロメラーゼという酵素の働きで「テロメア」が短くなるのを防げます。
そのおかげで他の細胞と違いテロメアによる回数制限を受けずに、半永久的に分裂を繰り返すことができます。
ですから、幹細胞はその力で必要な場所に新しい細胞を供給する役割を果たせます。
老化が進む30代以上で効果を発揮する
でも、ここで誤解してはいけないのが、コスメに使われているヒト幹細胞エキスには、幹細胞そのものが入っているわけではありません。
では何を使うのかというと、幹細胞を培養する時に使われた培養液の上澄み部分です。その培養液の中には、ヒト幹細胞から分泌された数多くのアミノ酸や酵素が含まれています。
その中には、肌の新陳代謝を促すを促すEGF(上皮細胞成長因子）や真皮層の細胞を修復するのに役立つPDGF（血小板由来成長因子）といった特殊なタンパク質もあります。
これらの美容成分をコスメとして肌に塗ったりすると、肌の新陳代謝が活性化して古い角質は剥がれ落ちていきますし、真皮層の土台部分で水分を蓄える力が蘇りハリや弾力が生まれます。
それによりシワやたるみは解消されて、傷跡があったとしても目立たなくなります。
ファンデーションなど化粧をして肌の表面だけを綺麗にするのではなく、根本からエイジングケアができるので若々しい肌を取り戻すことが出来ます。
しかも、細胞に活力を与え傷ついたところを修復できますから、吹き出物や炎症といった肌トラブルの改善もできます。
まだ10代や20代であれば、そこまで肌のことで悩むことはないでしょうが、老化が進む30代を過ぎるといろいろと悩みが増えてきます。
そういう人がこの美容成分が入ったコスメを使えば、目覚ましい効果を期待できます。
ヒト幹細胞エキスは安全なのか？
最先端の再生医療から生まれた技術が使われているわけですが、そこで心配になるのがヒト幹細胞エキスというのは安全なのかということです。
血液でも血液型が違うものを体に入れてしまうと、拒絶反応が起きて危険です。
ましてや幹細胞であれば、リスクを疑いたくなります。では、安全性は確保できるのかというと、幹細胞そのものをエキスに入れているわけではないので、その点は問題ありません。
法律としても、培養液であればコスメとして使用しても合法です。
ただし、幹細胞を培養するときに細菌やウイルスに感染している可能性は否定できません。もし、感染していたとしたら、一緒に培養して増やしてしまうのでとても危険です。
そこで幹細胞をドナーから採取するときには、健康状態を確認し細胞に問題がないのかを詳しく調べます。
この過程は時間と費用をかけて慎重に行います。
本人が気がついていない病気が潜んでいる可能性もありますから、幹細胞を抽出してすぐに培養をするのではなく、時間が経過してドナーの体調に変化がないのかを確認を行います。
培養をする過程で、外部から入り込んだ細菌が入り込まないように作業をする環境も清潔な状態が保たれます。
そうした細かい気配りをして、ようやく美容成分として使えるレベルに出来ます。
品質と安全を守った商品を購入するようにしよう
そんなヒト幹細胞エキスを美容成分として使ったコスメですが、ネックとなるのが培養をするために多額の資金と優秀な人材が必要となるために、コストがかかることです。
普通のコスメと比べて価格が高くなってしまいます。
効果が高い商品だとしても、毎日使い続けるとすればかなりの負担です。
そして手の届きやすい価格まで引き下げようとするとき、いくつもの手順を重ねなければ安全ではないのに、コストを削減するために安全性を捨てて作業を省略するメーカーが出てくる恐れもあります。
品質と安全を守った商品を確実に購入したいならば、第三者機関による検査を受けて安全であることが保証されているかどうかを確認してください。
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- 美容が大好き！メディア編集部員が『一般女性からの目線』で日々役立つ美容情報をお送り致します。
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