光老化とは、太陽光線を浴びることにより肌のシミ・シワ・たるみなど、皮膚が老化してしまうことです。
「なぜ肌が老化するのか?」老化は肌の永遠のテーマですよね。その原因を知り、光老化のための対策をしましょう。
老化の現象のひとつである光老化とは
光老化とは、太陽光により肌が老化する、老化現象のひとつです。
主な老化の原因は、自然老化と、光老化があげられます。
肌老化の割合は、自然老化が20%、光老化が80%となっています。
光老化は、太陽光の紫外線(UV-A・UV-B)、可視光線(ブルーライトなど)、赤外線(特に近赤外線)が関係しているといわれています。
太陽光の種類
太陽光は可視光線、赤外線、紫外線の3種類に分かれています。
◆可視光線とは
可視光線は、様々な色の波長の光で成り立っています。
可視光線の光の波長の中に医療分野、美容分野に使われている機器があります。
可視光線の波長の中のブルーライトに関しては、目だけではなく、肌に悪影響を及ぼします。
その理由は、ブルーライトは肌の深部まで浸透して、約1時間浴びると、色素沈着(日焼け)、シミの原因になっているという研究結果も発表されています。
◆赤外線とは
赤外線は、近赤外線・中赤外線・遠赤外線の3種類に分かれます。
1、近赤外線
特に近赤外線は、紫外線よりも皮膚に影響を及ぼしますが、近赤外線自体が弱いため、紫外線のように皮膚がんなどを発症させる強い影響を与えることはありません。
しかし、発癌性は無いものの、肌への乾燥や老化を招きます。
2、遠赤外線・中赤外線
遠赤外線は、肌への影響はほぼありません。暖房器具によく使用されています。
中赤外線も肌への影響はほぼありません。波長は、近赤外線と遠赤外線の間です。
紫外線の種類について
紫外線は、UV-A・UV-B・UV-Cの3種類の紫外線の波長に分かれます。
◆UV-Aとは
UV-Aは、肌の奥深くの真皮層に入り込んで、コラーゲン層を破壊します。
肌が黒くなるのは、UV-Aによるものです。
シワやたるみなどの肌の老化を招きます。
また、UV-Aは、PAのことを指しています。PAは日焼け止めに記載されています。
◆UV-Bとは
UV-Bは、肌の奥深くまでいかず、表皮層にとどまります。
肌表面が赤くなり炎症し、乾燥・肌荒れを引き起こします。
そして、シミやソバカスの原因を招きます。
また、UV-Bは、SPFのことを指します。SPFも、日焼け止めに記載されています。
◆UV-Cとは
UV-Cは、皮膚病の原因になる紫外線です。
通常は、オゾン層によって吸収され地上まで届くことはありませんが、世界でオゾン層の破壊が問題視されています。
UV-Cは、日焼け止めには記載がありません。
日焼け止めのPA、SPFの数値の指標を詳しく解説
では、日焼け止めに記載されているPA・SPFについての指標と、選ぶ目安を説明します。
◆PA
PAは+が多いほどUV-A波を防ぐ効果が高いです。
「PA+」「PA++」「PA+++」「PA++++」の4段階になっています。
◆SPF
SPFは数値が高いほどUV-B波を防ぐ効果が高いです。
SPFは10・20・30・40・50・50+のような数値からなります。
PA・SPFを選ぶ目安
日常生活(散歩・買い物など)の場合、「PA++/SPF20」
屋外での軽いスポーツ、通勤などの場合、「PA++~+++/SPF20~30」
炎天下での長時間、屋外でスポーツをする場合、「PA+++~++++/SPF50」
PA値・SPF値の高いものは紫外線を防ぐ効果は高いですが、肌への負担はおおきいので、生活シーンに合わせて日焼け止めを選ぶようにしましょう。
日焼け止めは、厚く塗るより、こまめに塗り直す方が効果はあがります。
「日焼け止め」のタイプ別の特徴を知ろう!
日焼け止めのタイプ5種類に識別されています。
クリームタイプ、ミルクタイプ、ジェルタイプ、スプレータイプ、パウダータイプです。
◆クリームタイプ
クリームタイプの特徴は、UV効果が高く、肌に密着しやすいので、化粧下地としても使いやすいです。油分が多いため、肌荒れ・ニキビの原因になることもあります。
汗に強いウォータープルーフの日焼け止めも販売しています。
◆ミルクタイプ
ミルクタイプの特徴は、肌に優しく、敏感肌の方にお勧めです。伸びが良く、塗りやすいので、顔だけではなく体にも使いやすいです。
◆ジェルタイプ
ジェルタイプの特徴は、ベタつきもなくさらさらしているので、ニキビのある状態の方でも塗りやすいです。
伸びが良く、使用感も良いのですが、刺激の強い成分が配合されていることが多いです。
◆スプレータイプ
スプレータイプの特徴は、手が届きにくい部分に簡単につけることが出来ます。
スプレーなので、吹きかけるのに場所を選んだり、塗りむらが出来ることがあります。
水のような使用感なので、体以外にも髪や頭皮にも使えて、使ったあとはサラサラになります。
◆パウダータイプ
パウダータイプの特徴は、肌に優しく敏感肌の方にも使用できます。
パウダーなので、サラッとしていて、メイクの上からでも使用できます。
また、パウダータイプは落ちやすいため、その都度塗り直しが必要です。
光老化の対策法
それでも日焼けしてしまったら
肌が熱をもつくらい日焼けした後はきちんとアフターケアをしましょう。
日焼け止めを塗るのはもちろんですが、日焼けした後にケアをしっかりすることは大切です。
肌が赤くなり痛みを感じる時は、冷たいタオルで肌を冷やして熱を取り除きます。
熱を取り除いたら、化粧水・乳液などでしみなければ保湿をしましょう。
日焼け後は、肌が乾燥しやすいので、アフターケアをお勧めします。
ビタミンC誘導体を配合した化粧品
日焼けによるダメージケアは、ビタミンC誘導体を配合した、化粧品が良いでしょう。
ビタミンC誘導体の化粧品は光老化予防や色々な美白効果もあります。
ビタミンC誘導体は皮膚に浸透して、皮膚の中でビタミンCに変化します。
肌に浸透したビタミンCは、紫外線によるダメージを修復して、コラーゲンを生成し、シミの元になる、メラニンを無色化します。
ビタミンC誘導体を配合した化粧品の効果とは
1.抗酸化作用(酸化を防ぐ)でお肌の老化を防ぐ
2.メラニンの生成を抑制して美白効果
3.お肌の新陳代謝を高めターンオーバーの促進
4.皮脂の分泌を抑えて皮脂による毛穴の汚れを除去し、ニキビにも効果的
5.コラーゲンの生成を促して、シワ・たるみを防ぐ
ビタミンC誘導体を配合した化粧品は、市販の化粧品や美容クリニックが出しているドクターズコスメなどもあります。
そして、これらは、ビタミンC誘導体の配合量や効果も様々です。自分に合う化粧品を試してみてください。
光老化を防ぐ食べ物
ビタミンC
レモン・アセロラ・ブロッコリー・カリフラワー
ビタミンE
アーモンドなどのナッツ・うなぎ・かぼちゃ
ビタミンA(β–カロテン)
にんじん・かぼちゃ・小松菜・春菊
ビタミンC・E・Aは紫外線を受けることで活発になった活性酵素を抑える働き(抗酸化作用)があります。
抗酸化作用の食べ物は、光老化を防ぎます。
ビタミンC・E・Aを中心に摂取することを心掛けましょう。
エステティックサロンで光老化ケア
エステティシャンによる保湿ケアトリートメントを受ける
肌が乾燥することで、皮膚の機能が正常に働かなくなり、たるみ・シワなどの皮膚の老化へと繋がってしまいます。
保湿ケアトリートメントを受けることで、肌の正常な働きを補うことができます。
エステティックサロンで、外側(肌)から抗酸化ケアを受ける
エステティックサロンでは、活性酵素を抑制する力のある、抗酸化ビタミンのトリートメントのコースがあります。
プロによる施術で定期的にケアすることも効果的です。
いかがでしたでしょうか?
直射日光を浴びる時は、日焼け対策を徹底したいですね。
皆さんもしっかりと光老化対策をして、老化現象を防ぎましょう。
この記事を書いた人
- 美容が大好き!メディア編集部員が『一般女性からの目線』で日々役立つ美容情報をお送り致します。
- 施術機械2024年3月10日乳化プロセスとは?美容に欠かせない技術を徹底解説!
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