多くのダイエットを頑張る人たちの敵『脂肪』。
皆さん脂肪にも種類があることを知っていましたか?
確かに脂肪が増えると増えるとは言うけど、まずはみなさんご存知『皮下脂肪』からご紹介します!
皮下脂肪
皮下脂肪とは、うすい皮膚の下についた脂肪のことです。
体を打ち付けたりしたときなどの、衝撃を緩和してくれるクッションのような役割をしています。
お腹や二の腕から頬まで、全身いたるところについていますね。
実は水の中では、浮力の役割を果たします。
そのほか、熱伝導率が低いため、寒い環境でも体の体温の低下を防いでくれる役割もあります。
この皮下脂肪、あまりにも少なすぎると体の体温の調整がうまくできなくなったり、免疫機能が下がってしまい、病気になりやすくなります。
また、皮下脂肪は、下半身に主につきやすいといわれています。
例えば、お尻や太もも、腰や下腹部が付きやすいですね。
しかも、内臓脂肪とちがって、血管がすみずみまで張り巡らされていないため、じわじわついていくのになかなか栄養として使われにくい、厄介な脂肪なんです!
なので、皮下脂肪の役割はあくまでも体を衝撃から守るためと、非常時の栄養の貯蔵庫になります。
内臓脂肪
続いて『内臓脂肪』について。
前述した皮下脂肪に対して、内臓脂肪はお腹の中の内臓まわりについています。
よく、メタボリックシンドロームの原因ともいわれる脂肪のお話です。
内臓脂肪は主に腸間膜という、大腸や小腸の位置を固定するためのハンモックの場所についていて、イメージでいうと焼き肉に例えるなら柔らかくて油のノったマルチョウの部分になります。
皮下脂肪と違って、腸や全身と盛んに血流のやりとりをしているため脂肪を蓄えやすいのですが、逆に素早くエネルギーに変換することもできるので、体の燃料タンクのような役目も果たしています。
しかし、脂肪細胞にはエネルギーの燃料タンクの役割以外にも、アディポサイトカインという物質を出す役割もあります。
これは、脂質代謝や糖代謝を円滑にする物質のことです。
アディポサイトカインのおかげで、内臓脂肪は本来、善玉を多く分泌させ、インスリンの働きを助けたり、動脈硬化を予防したり、脂肪の燃焼を促したりと体が健康に保てるように機能を維持する働きをします。
厄介なのは、この内臓脂肪が増えすぎてしまい異常分泌が起きると、細胞に炎症をおこし、善玉と悪玉のバランスが逆転、代謝が悪くなったり血圧が上がってしまうなどの良くない影響が起きてしまうのです。
その結果、血流のやり取りが盛んにおこなわれる場所にあるため、その悪影響を全身に広げてしまうのです!
内臓脂肪はあったら悪い脂肪なのではなく、本来の適量なら体の代謝を円滑に行う仕事をする優秀な脂肪なんですよ!
増え過ぎたらメタボになってお腹だけポッコリ出てしまったり、病気になってしまったり悪影響が出てしまうので増え過ぎないよう日ごろから生活習慣を見直し、健康的な生活を心がけましょう!
まとめ
では今回は、脂肪がつくとデブになる。
内臓脂肪が増えすぎると健康上よくないけど、何がどう悪いかまではわからない!
という声から、詳しく脂肪についてご紹介してみました。
脂肪は体にとって大切なもので、なくなり過ぎても体は困ってしまうので、程よく筋肉と脂肪のバランスを考えた体作りをしていきましょうね。