今注目の美容成分「フコキサンチン」
美容に良いというサプリメントや健康食品は、それぞれ特徴的な美容成分が含まれています。
その中で「フコキサンチン」は、今注目の美容成分です。
「フコキサンチン」というのは、昆布やわかめなど海藻類に多く含まれている成分で、本来は光の持つエネルギーを変換するための光合成色素カロテノイドのひとつです。
海藻類から抽出をしようとするとき、1%にも満たない量しか含まれていませんから、ごく少量しか採れません。
それほど貴重な「フコキサンチン」ですが、摂取することで得られる効果・効能はなにかというと、次のようなものです。
美容に興味がある方ならば、注目しておきたいのが、メタボを解消する効能です。
美容の敵ともいえる脂肪を燃焼することで、お腹や手足のラインがスリムになっていきます。
まずは脂肪というものについて詳しく見ていくと、脂肪のおおもとである脂肪細胞には白色脂肪細胞と褐色脂肪細胞という二種類が存在します。
主にメタボと言われる場合には皮下脂肪・内臓脂肪をもたらす白色脂肪細胞が、過剰なエネルギーを取り込みすぎて肥大化しています。
脂肪細胞が蓄えたエネルギーは、普通であれば運動をすると燃焼をします。
ただ、燃焼をしやすいかどうかは、人によって異なりますから、ダイエットをしてもなかなか落ちない可能性があります。
「フコキサンチン」を摂取するメリット
そこで、「フコキサンチン」を摂取するとどうなるのかというと、脂肪細胞でエネルギーへの変換を行うUCOというタンパク質が活性化されます。
これにより、今までよりも運動をしたときに、脂肪の燃焼は行われやすくなり、余分な脂肪はスムーズにエネルギーへと変換されていきます。
その結果として、腹や手足についた贅肉は落ちて、理想的な体型へと変わります。
さらに、食事をしたけれども生命活動や運動で消費することなく余ったエネルギーが、脂肪に変化する過程にも働きかけをします。
それはどういう意味かというと、ダイエットに成功して痩せることができた後に、体重が以前よりも増えてしまうリウバウンドを起きにくくするということです。
脂肪細胞への働きかけは、美容だけでなく健康にも良い面があります。
脂肪細胞からはレプチンというホルモンが分泌されるのですが、それは血糖値の上昇・下降に大きな影響を与えます。
それが脂肪細胞が増えないようにすることで、レプチンの濃度が薄まり、血糖値が過度に上昇することを防ぐことが出来ます。
糖尿病の患者は食事制限や薬の力で、血糖値を下げているわけですが、昆布やわかめなどの海藻類を積極的に食べることで、同じような効果を得られます。
他には、肌に対する効能も期待できます。
肌のハリ・潤いをつくりだす成分のひとつにコラーゲンがありますが、コラーゲンはつくられる一方でコラゲナーゼという酵素によって分解されいます。
加齢やストレスによって、コラゲナーゼの分解は進みむことで、生まれるのがシワやたるみです。
フコキサンチンには、コラゲナーゼの働きを抑える力があります。
同様に、肌の水分を保持するヒアルロン酸を分解するヒアルロニダーゼという酵素も、その働きを抑えられます。
これらのことから、コラーゲンとヒアルロン酸は、年齢を重ねても減少しにくくなります。
肌の水分量というのは、さらに突き詰めれば、肌細胞の新陳代謝(ターンオーバー)にとっても重要な要素です。
ターンオーバーは肌細胞が下層でつくられ、やがては垢となり剥がれ落ちていくサイクルのことです。
この流れが滞ることなく、正常に行われていれば、常に健康で元気な肌が表面にあらわれます。
十分な水分量が保たれていれば、肌細胞を生み出す部分にも血液が流れやすくなり、酸素や栄養の供給と老廃物の排出が行われて、細胞分裂をしやすくなります。
美しく白い肌をキープできる
肌にとって、厄介な存在であるメラニン色素の問題も解決してくれます。
メラニン色素についてみてみると、紫外線や摩擦によるダメージを受けるとメラノサイトでチロシンという物質が生まれ、それがチロシナーゼという酵素によって黒いメラニン色素へと変質します。
若いときであれば、ターンオーバーで垢と一緒にメラニン色素は剥がれていくので、肌の透明感は守られます。
でも年をとってターンオーバーが乱れてしまうと、いつまでもメラニン色素は肌の中に残ってシミやそばかすが出来ます。
そのチロシナーゼの働きもフコキサンチンは抑えてくれます。
たとえ夏場に紫外線を浴びたとしても、チロシンがメラニン色素に変化しないのであれば、美しく白い肌のままでいられます。
あとは健康によい効果として、抗酸化作用も期待できます。
抗酸化作用は、紫外線や加齢などが引き金となってつくられる活性酸素の働きを抑えることです。
活性酸素は、本来は細菌やウイルスが侵入してきたときに、体を守るための機能です。
ところが体の細胞を傷つけたり壊して、老化をもたらす力も持っています。
傷つき修復をしていく過程で、本来とは違ったものに変質すれば、それが癌となり、癌細胞が増殖していくと命を落とすこともあります。
抗酸化作用によって、活性酸素を抑えることができれば肌や血管の老化を防げて、がんを予防することもできます。
この記事を書いた人
- 美容が大好き!メディア編集部員が『一般女性からの目線』で日々役立つ美容情報をお送り致します。
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