日本で注目されているEGFとは
日本では国内外の多くの化粧品をネットショップで購入できます。
美容業界では最先端の美容成分が発表されて話題になっていますが、日本で注目を集めている美容成分のひとつがEGFです。
高級化粧品にも配合されることが多くなったEGFは、1960年代にノーベル賞を受賞した成分で、細胞再生因子とも呼ばれ上皮細胞を再生させます。
また、皮膚や筋肉、骨などの細胞や代謝を整える機能を持っているタンパク質で、医療分野でも広く利用されています。
EGFは表皮細胞の成長と修復を促し、ダメージを受けてしまった皮膚や粘膜を再生させます。
EGFとFGFの違い
EGFはFGFと混同されることがありますが、性質が異なります。
FGFは線維芽細胞増殖因子で、細胞の修復や成長を促します。
EGFは上皮細胞の成長を促しますが、FGFは線維芽細胞に働きかけて真皮の修復を促進させます。
EGFはFGFよりも肌の深い場所でコラーゲンやエラスチンの生成を促してシワなどを改善していきます。
皮膚や粘膜の上皮に働きかけることで、新しい細胞を作りダメージを受けた部位の修復を促しますので、新陳代謝が高まりターンオーバーが活発になります。
ターンオーバーが促されることで古い角質がスムーズに剥がれていき、ニキビなどの肌トラブルの改善も期待できます。
EGFはケガの治療など医療の世界で使われていましたが、技術の進歩によりEGFの生産と抽出が容易になったことで、現在では様々な基礎化粧品に配合されています。
美容以外に発毛にも
FGFは美容や発毛の分野で有名です。
まだ、解明されていない点が多いものの、FGFを利用すればアンチエイジングが可能であるため、大きな注目を集めています。
FGFは23種類ありますが、身近な分野で利用されているのは主に3種類です。
aFGFは線維芽細胞という、コラーゲンやヒアルロン酸、エラスチンなどを作り出して真皮を形成する重要な細胞の増殖を促します。
また、bFGFはaFGFよりも強力な増殖促進作用があります。
KGFは毛母細胞に含まれる因子で、毛穴の中にある毛母細胞の働きで毛髪が成長できます。
FGFは人間の体の様々な部位で細胞の増殖を促しダメージを受けた組織を回復させます。
美容クリニックでのFGF
美容クリニックにはFGFを肌に注入するメニューがあります。
FGFの働きでコラーゲンやエラスチンの生成が促されシワの改善が期待でき、コラーゲンやエラスチンには細胞間をつなぐ働きがあるので肌に弾力とハリが生まれます。
美容成分の多くは肌の表面にある角質層から真皮層までは届かず、深くは浸透できないのですが、FGFの場合は、受容体のFGFRが皮膚の表面にあるため、表皮層にFGFを注入すれば成分が真皮層まで届きます。
FGFとFGFRが結びつくとコラーゲンやエラスチンを増やすように線維芽細胞に命令が届き、シワを改善していきます。
美容クリニックのメニューではヒアルロン酸注入も有名ですが、ヒアルロン酸注入の場合は効果は一時的なものです。
効果が持続する期間は、個人差はあるものの3ヶ月から1年くらいですが、FGFの場合は、体内に吸収されるまでの時間が長く、3年近く効果が持続できるケースもあります。
フラーレンとは
アンチエイジングの成分としてはフラーレンも人気が高いです。
フラーレンはダイヤモンドと同じく炭素だけで構成されています。
昔は水に溶けないという性質により商品化が難しかったものの、研究が進み2005年には水溶性フラーレンの化粧品原料が開発されます。
フラーレンの特徴は高い抗酸化力で、ビタミンCの120倍から200倍の抗酸化力があり、老化の原因となる活性酸素を除去します。
また、バリア機能も強化して乾燥や外部の刺激から肌を守ります。
バリア機能が低下すると、紫外線や乾燥などの刺激からダメージを受けやすくなり肌トラブルの原因となります。
強い抗酸化力でシミを防ぐフラーレンですが、ニキビなどの肌トラブルにも効果的です。
肌の機能が低下すると毛穴に古くなった角質や皮脂が溜まりやすくなりますが、ニキビが炎症を起こすのは活性酸素の影響も考えられます。
フラーレンによって活性酸素が除去されれば、ニキビも予防できます。
フラーレン配合の化粧品も人気
女性の悩みで多いのが毛穴の広がりです。
皮脂が過剰に分泌されたり角質に異常が起きると毛穴が広がります。
また、紫外線の影響で活性酸素が増えると、皮脂が酸化して毛穴周辺の皮脂に悪影響を及ぼしますが、フラーレンは皮脂の酸化も抑えるので、ケアなの引き締め効果が期待できます。
フラーレンは優れた美容成分であり、しかも安全性が高く低刺激です。
そのため、日本では多くの美容皮膚科でフラーレンが導入されています。
最近では、フラーレンが配合された化粧品も人気です。
もともとフラーレンは、そのままだと他の成分と混ざらないので加工された製剤を使います。
フラーレン製剤には水溶性と油溶性がありますが、肌は水分と油脂分があるので水溶性と油溶性両方のフラーレンが配合された化粧品がおすすめです。
この記事を書いた人
- 美容が大好き!メディア編集部員が『一般女性からの目線』で日々役立つ美容情報をお送り致します。
- 施術機械2024年3月10日乳化プロセスとは?美容に欠かせない技術を徹底解説!
- 施術機械2024年3月8日ダブル洗顔は毎日必要?肌質や状態別に適切な頻度を解説
- 施術機械2024年3月6日外的刺激から肌を守る!日常的なケア方法を徹底解説
- 施術機械2024年3月4日ヒアルロン酸の効果を最大限に引き出す方法!スキンケア・内側ケア・組み合わせまで徹底解説