注目の美容成分アントシアニン
近年注目の美容成分のひとつに、アントシアニンがあげられます。
ブルーベリーに入っている青紫色の成分でも知られていて、ブルーベリーだけではなくナスや赤カブ、赤紫蘇や紫イモ、そのほかのベリー類などにも含まれています。
ブルーベリーの場合には、実の中の方までしっかりと青紫色になっているので、ほかの野菜や果物と比べると含有量が多い特徴があります。
このアントシアニンと呼ばれる成分は、ポリフェノールの一種です。
体内でロドプシンと呼ばれる視覚に関わるたんぱく質の合成にかかわっていって、様々な効果や効能から目に良い成分だと言われています。
アントシアニンが持つ主な効果や効能として、まず第一に挙げることが視界をクリアにすることです。
摂取することによって、視界がクリアになるともいわれていますが、人間の視界は眼の中にあるロドプシンと呼ばれる成分が、分解と再合成を繰り返すことにより働いています。
このロドプシンの再合成を助ける働きがあることから、摂取することで視界がクリアになります。
目の疲れを大きく感じている人でも、摂取してからわずか数分後には、視界が改善したケースも報告されています。
眼の病気に効果的!?
さらには白内障を予防する期待されている成分です。
眼の中が白く濁る眼病の一種が白内障ですが、50代以降の患者に多く見られ、80代の高齢者のほとんどが患っているといわれている病気です。
おもな症状として、視界が白く濁って見えることなどがあげられます。
白内障の予防については、実際にマウスを使った実験で明らかになりました。
この成分が含まれているえさを食べたマウスの方が、白内障の原因を抑えることができたという結果が報告されています。
さらには緑内障を予防する働きも期待できます。
視界が狭くなる眼病が緑内障ですが、その症状としては視界の真ん中だけが見えて、その周囲が暗く見えてしまいます。
主な原因は目の網膜の酸化によるものです。
喫煙や紫外線などの影響によって目の網膜が酸化して、原因物質が蓄積されていきます。
アントシアニンには眼の網膜を酸化から守る働きがあるので、摂取することによって緑内障のリスクも大幅に軽減されると期待されています。
このように目に関する効能が数多く報告されていますが、それ以外にも様々な効能が期待できる成分です。
メタボと花粉症を予防
その一つ目に挙げられるのがメタボリックシンドロームを予防することです。
マウスの実験によって、内臓脂肪や血中脂肪、血糖値などのいずれにおいても、アントシアニンを摂取したマウスの方が、大幅に数値が減少していると報告されています。
また、花粉症の改善においても知られている成分です。
花粉症の原因として考えられることは、花粉そのものというわけではありません。
花粉が体内に侵入した際に反応して分泌されるヒスタミンと呼ばれる物質が、花粉症の原因とされています。
たとえ花粉が体内に入ってきたとても、分泌されるヒスタミンの量を抑えることができれば、花粉症を発症することはないでしょう。
こちらもマウスの実験によってヒスタミンの分泌量が60パーセントも減少するという報告があります。
そして、抗酸化作用があることでも知られています。
ストレスや紫外線が原因によって、活性酸素が大量に体内で発生することがありますが、これを取り除いてくれる抗酸化作用が期待できます。
活性酸素は本来であれば、体内に侵入しようとする細菌やウイルスなどから体を守る働きをしてくれる物質です。
しかし、活性酸素が増えてしまえば、細胞を酸化させてしまったり、血管を傷つけたり、最悪の場合には様々な病気を引き起こすケースも見られます。
抗酸化作用が期待でき、そのほかの成分と比較しても効果が安定している特徴があります。
その中でもブルーベリーに含まれている成分は、ビタミンCの約5倍以上の抗酸化作用があると期待されています。
冷え症改善とその他の期待
また、冷え症改善にも期待されている成分です。
冷え性の原因としては様々な理由が考えられますが、主な原因とされているのは、足や腕にある末梢血管が収縮することによって、血液の流れが悪くなってしまうことにあります。
血管を広げ血流を促す効果が期待できるため、冷え性の改善にも即効性が期待できるのが特徴です。
摂取後4時間もすれば、全身に成分がいきわたるとされています。
摂取しながら生活リズムを整えたり、定期的に運動の習慣を意識することによって、冷え性の大きな改善が見込めることでしょう。
そのほかにも認知症のリスクを低下させたり、乳がんや大腸がんの予防、抗血栓効果など様々な効果や効能があることが確認されています。
また、深刻な副作用がない特徴があります。
しかし、どのような成分にもいえることですが、あまりにも過剰に摂取してしまえば、体に良くない影響を与える可能性もあるでしょう。
アントシアニンにおいても、明らかにされているわけではありませんが軽度の胃の痛みや肌荒れなどの副作用が見られたこともあります。
この原因はブルーベリーに含まれているタンニンのせいではないかという説もありますが、いずれも症状においても軽度なものなので、それほど心配することはないでしょう。
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- 美容が大好き!メディア編集部員が『一般女性からの目線』で日々役立つ美容情報をお送り致します。
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