乳液選びで注目すべきこと
40代というと、更年期を迎えて女性の肌はかなりの変化が起きる時期です。
だからこそ、この時期に使うコスメは、肌に対してどのような影響を与えるのかを考えなければいけません。
例えばこれまでは普通の肌だったのに、急に乾燥肌になってくる人が多いです。
乾燥を防ぐためには、大事なのは保湿です。
乳液は、肌の潤いをもたらす基本的なコスメですから、どんな商品を選ぶかによって肌の状態が大きく左右されるといっても過言ではありません。
ではどこに注目するべきかというと、まず保湿力を作り出す油分が多く含まれていることです。
なぜ油分が保湿力を作り出すのか、というと肌の一番外側にある表皮は基底層、有棘層、顆粒層、角質層と4つの層で構成されています。
この最後にある角質層が肌の表面に当たる部分で、角質細胞とその周囲にある角質細胞間脂質が隙間のできないように整然と並ぶことで水分の蒸発を防ぐことが出来ます。
この角質細胞間脂質は、主にセラミドと呼ばれる油分の一種から作られています。
セラミドの量が十分にあれば、角質細胞間脂質の量も十分にあるので、肌の表面に隙間はできません。
そのときには肌は潤い、ハリや弾力もある状態です。
セラミドが減るとどうなるか?
でも、加齢によってセラミドの分泌量は減っていきます。
減少は20代頃から始まり、30代40代になると激減して50代になれば半分くらいになるというデータがあります。
セラミドが減れば、角質層の隙間が広がり内側から水分が蒸発して、乾燥肌となってしまいます。
つまり乳液を選ぶときには、減ってしまったセラミドを補うことが出来るものが理想的です。
セラミドにもいろいろと種類があるのですが肌に対して一番馴染みやすいのは、ヒト型セラミドといって人の肌からつくられたものではないのですが、人工的にきわめて近い構造につくれています。
肌に馴染みやすいということは、角質層に浸透しやすく高い保湿力を得ることが出来ます。
もちろん、ヒト型以外の植物性や天然セラミドも効果があるので、使っても無駄にはなりません。
セラミドが入っているのか確認するときには、注意したいのが疑似セラミドという石油からつくられた成分です。
大量生産が出来てやすいのですが、本来のセラミドとは構造が違います。
そのため大きな肌トラブルにならないとしても保湿効果はあまり期待できません。
健康肌を導く正しいアンチエイジング選びとは!?
油分を補給して水分の蒸発を防いだとしても、それだけは不十分です。
なぜならば、加齢で減少するのはセラミドだけでなく水分を保持する成分であるコラーゲンやヒアルロン酸などもあるからです。
それに肌が衰えてしまったときのシミも消したいならば、肌細胞を活性化させて、新しく健康な肌細胞になれるように促すアンチエイジングに効果がある成分も必要になってきます。
そこで大きな効果を持つアンチエイジングに効果がある成分として注目されているのがプラセンタです。
プラセンタは胎盤を意味するもので、胎児が育つために必要なアミノ酸や成長因子が豊富に含まれている部分らか抽出したエキスが配合された乳液が販売されています。
プラセンタは素晴らしい成分ですが、ただ塗るだけでは角質層でとどまり細胞が産まれる基底層までは届きません。
では乳液に含まれていても無意味のだと思うかもしれませんが、決してそうではありません。
というのも、塗るだけでも肌の水分量の増加やシミの原因であるメラニン色素の排出など様々な効果が出てくるからです。
そして、女性ホルモンが配合されている乳液も40代の肌には最適です。
肌荒れなどを引き起こす更年期は、女性ホルモンのバランスが乱れることが原因です。
乳液に女性ホルモンが含まれていると、男性ホルモンの働きを抑えて潤いと美白を再びよみがえらせる事ができます。
アンチエイジングに効果がある成分とは!?
女性ホルモンの嬉しい効果はそれだけではありません。
男性ホルモンの働きが強いと産毛を濃くするので毎日のムダ毛処理に悩まされるわけですが、それがなくなればしだいに産毛は薄くなり手間は省けるし肌にダメージが加わることも少なくなり美肌になっていきます。
アンチエイジングに効果がある成分としては、肌のターンオーバーの正常化に貢献するビタミンCがいいと言われています。
確かに、ターンオーバーということだけを見ればビタミンCは魅力的ですが、同時に皮脂を抑制する働きもあります。
40代になってくると出てくる肌の悩みは皮脂不足が原因なのに、それを加速させるようなことになれば逆効果です。
ですから、成分の中でビタミンC、コスメで使うときにはビタミンC誘導体という物質は、この年代の女性にとっては避けておいたほうがいい成分と言えます。
使いたい商品を選んだら、後は正しい使い方です。
高いコスメだと使うのがもったいないからといって、決められた使用量よりも少なくとって、薄く塗る程度にする人がいます。
しかし、大事なのは保湿ですから、惜しむことなくたっぷりとつけて一日中、肌が潤うようにすることで美肌が保てます。
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- 美容が大好き!メディア編集部員が『一般女性からの目線』で日々役立つ美容情報をお送り致します。
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