思春期のニキビから大人ニキビまで、ニキビは肌の悩みの一つですよね。
そして、ニキビ跡は、ニキビが治った後も残り続けます。ニキビ同様、ニキビ跡のケアには状態に合ったアプローチが必要になります。
ニキビ跡を何とか改善したい!!そんなお悩みの方に、ニキビ跡とターンオーバーの関係について記事にしました。
参考になればうれしいです。
ターンオーバーって何だろう?
ターンオーバーとは、肌の新陳代謝のことであり、肌の細胞が生まれ変わることをいいます。
また、皮膚は表皮・真皮・皮下組織という、3つの層から成り立ち、生まれ変わって行くのは3つ層である表皮の中の基底層になります。
表皮は、一番内側から「基底層」「有棘層」「顆粒層」「角質層」と4層構造になっていて、この4層構造の中の基底層で作られている、新しい皮膚の細胞が変化して行くにつれて表面に押し出されて行きます。
そして、押し出されながら角化細胞となり、垢(アカ)として剥がれ落ちるまでのサイクルこれを、ターンオーバーまたは角化といいます。
20代~40代までのターンオーバー周期
一般的に肌のターンオーバーは、約28日周期という話は聞いたことがある方も多いと思いますが、28日周期というのは、20代のお肌の場合で、30代~40代になるとともに45日程度に周期が変わって行くといわれています。
歳を重ねると新陳代謝が低下し、ターンオーバーの周期は、年齢とともに長くなり皮膚の細胞が生まれ変わるまでに時間がかかっているということです。
肌のシミが濃くなったりくすんだりするなどの症状が現れたら、皮膚の古い細胞が生まれ変わるターンオーバーとしての機能が低下して来ているので、肌トラブルのサインは見逃さないようにケアしいきましょう。
それぞれの年齢に合わせてターンオーバーを正常に保って行く
古い皮膚の細胞が肌に留まって出て行かなくなるのは、新しい皮膚の細胞が作られにくくなるということです。
更に、自然に剥がれるはずの垢がいつまでも肌の表面を覆ったままで剥がれて行かず、角質が厚くなる(角質肥厚)ことでニキビ・シワ・シミなどの肌のトラブルが表れてきます。
ターンオーバーが短い状態であると保湿を作り出す機能が働かず、セラミドなどが十分に作られないで、未熟な状態のまま新陳代謝が早く進み、肌のバリア機能も弱くなってしまいます。
ターンオーバーは、長すぎても、短かすぎでもなく、それぞれの年齢に合わせた正常な速度であることが大切です。
ニキビ跡の原因
毛穴の奥でアクネ菌が増殖し炎症を起こして、肌の深い部分まで傷つくことでニキビ跡の原因になります。
ニキビ跡の種類は、炎症の深さ、傷つき方などによっても様々です。
ニキビ跡の種類
ニキビの種類は大きく分けて、色素沈着型ニキビ跡は、赤みのあるニキビ跡・茶色い色素沈着したニキビ跡です。
また、クレーター型のニキビ跡もあります。
◆赤みのあるニキビ跡
赤みのあるニキビ跡とは、皮膚の炎症が原因です。
ニキビは治っていても、まだ皮膚の炎症により、赤みが残る状態のニキビ跡です。
表皮はターンオーバーにより再生されますが真皮まで炎症が進めば、ニキビ跡の毛細血管の部分がもれて、血液が変色します。
このようにダメージを受け、赤みのあるニキビ跡になります。
◆茶色い色素沈着したニキビ跡
茶色い色素沈着したニキビ跡とは、メラニンが原因です。
ニキビが出来ると、ニキビを守ろうとして表皮の基底層にある、メラノサイトが活性化し、メラニンを生成します。
メラノサイトは、色素細胞のことで、メラニンを産生する細胞でメラニンは皮膚が紫外線を吸収すると生まれます。
このメラニンが真皮層まで落ちて排出されず、ターンオーバーが上手く行われないと、ニキビ跡になってしまいます。
◆クレーター型のニキビ跡
クレーター型のニキビ跡とは、表皮・真皮・皮下組織という、3つの層の中の真皮が傷つき、肌表面が陥没して出来きるニキビ跡のことです。
出来ているニキビと、正常な肌の部分が均一にターンオーバーを行なわれなかったことでニキビ跡になります。
表皮は、ターンオーバーで再生されますが、真皮は傷つくと表皮の様に再生せれず、クレーター型のニキビ跡になります。
ターンオーバーとニキビ跡の関係とは
ターンオーバーとは、肌の細胞が生まれ変わるサイクルのことでした。また、美しい肌の条件は、ターンオーバーが正常に行われているということです。
ターンオーバーが正常に行われていないと、古い角質が肌の表面に残り、毛穴を詰まらせるため、ニキビが出来やすい原因になってしまいます。
また、ニキビ跡は、ターンオーバーにより古い皮膚から新しい皮膚へと生まれ変わり、ニキビ跡である、古い角質を押し出そうとして、ターンオーバーのサイクルを繰り返します。
年齢を重ねると、ターンオーバーの周期は長くなって行きますが、ターンオーバーを正常に保つことが大切です。
毎日の生活習慣を見直して、ターンオーバーの乱れをなくしましょう
◆十分な睡眠時間をとろう
人は寝ている間も、ターンオーバーが行われています。
就寝して、3時間は特に活発に行われていて、睡眠時間の6時間は、ターンオーバーが行われているといわれています。
最低6時間は睡眠をとり、ゴールデンタイム(22時~2時)に就寝を心掛けてください。
ゴールデンタイムには、肌の新陳代謝を促す成長ホルモンの出る量も増えるため、その時間帯の睡眠が大切です。
また、睡眠時間が短くなると、ターンオーバーが乱れやすくなって行くといわれているので、質の良い睡眠はお肌のためにとても大切です。
◆ストレスをためない
ストレスをためてしまうと、自立神経が乱れて、肌荒れの原因になってしまいます。
自立神経は、交感神経と副交感神経に分かれています。
交感神経はストレスを感じた時に、副交感神経はリラックスしている時に働きます。
過度なストレスを感じ、自立神経が乱れて交感神経が働くと副腎皮質ホルモン(コルチゾール・アンドロゲン)と男性ホルモン(テストステロン)が働き、皮脂分泌を促進して、皮脂が過剰になり、ニキビが出来やすくなります。
◆食事のバランスに注意する
ビタミンA・C・Eは、ターンオーバーを促進する食べ物
ビタミンA・・・・・皮膚や髪、粘膜を正常に保つ効果があります。
ビタミンC・・・・・抗酸化作用の働き、皮膚の結合組織であるコラーゲンの合成にも役立ちます。
ビタミンE・・・・・シミ・シワを防ぐ、細胞膜を正常に保つ抗酸化作用の働きあります。
正しいスキンケア方法により、ターンオーバーを促進しよう
◆正しい洗顔の方法に変える
洗顔で重要なことは、泡立てネットを使用し、洗顔料をしっかり泡立てることが重要です。
泡立てネットを使用しないで、手で泡立ててしまうと、顔の汚れを取り除くことが出来ません。泡立てることで、汚れを浮かし取り除くことが出来ます。
また、洗い流す時は、シャワーを直接当てないようにして、ぬるま湯で洗い流しましょう。
シャワーを直接当てないようにする理由は、顔の皮膚は体の皮膚より薄く、デリケートなため、刺激を与え過ぎないようにするためです。
ぬるま湯にする理由は、顔や体の油分を奪い過ぎないようにするためです。
◆正しいクレンジングに変える
クレンジングの基本は、刺激を与えないように優しく洗い、時間を掛け過ぎず素早く洗いましょう。
メイクを落とす前に手を洗い、乾いた手で、クレンジングして、ポイントメイクは先に落とし、Tゾーン、頬、目や口の順番で洗いましょう。
ぬるま湯で洗い流し、清潔なタオルで優しく水気を拭き取ります。
◆ピーリングで古い角質を取り除く
市販のピーリング化粧品や、エステサロンまたは、美容機関でピーリングをする方法があります。
市販のピーリング化粧品は、肌の弱い方・肌トラブルがある時はあまりお勧め出来ません。
理由は、ピーリングにより肌トラブルが悪化し、痛みが表れることもあるからです。
安全面を考慮するのであれば、美容機関でカウンセリングを受け、ピーリングをして貰うのが良いでしょう。
経過を観察しながら悪化時には、薬を処方してもらうことも出来ます。
エステサロンでは、薬を処方することが出来ませんが、経過を見てもらい、カウンセリングを受けることが出来ます。
また、化粧品に記載されている注意事項を守るようにしてください。
※ピーリングは健康肌で、もともと肌質の強い人が、一時的なトラブルを解消するために行うものであり、ニキビを繰り返す敏感肌の方には向かない場合もあります。
◆クレーター型・ケロイドのニキビ跡は専門医へ相談
クレーター型・ケロイドのニキビ跡になっている場合は日常のケアを万全にしても改善は出来ません。色素沈着以外のニキビ跡を改善したい場合は、専門医へ相談しましょう。
皆さんいかがでしたか?
ターンオーバーとニキビ跡の関係は、意外に身近な所から見直して行くことで改善出来るということが分かっていただけたと思います。
ニキビ跡はすぐには改善されませんが、地道にケアを続けることでかなり目立たなくなって行きます。
生活習慣やスキンケアを見直し、美肌を目指しましょう。
この記事を書いた人
- 美容が大好き!メディア編集部員が『一般女性からの目線』で日々役立つ美容情報をお送り致します。
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