切らない脂肪吸引
脂肪吸引と言うと美容整形外科クリニックなどが行っている、メスで脂肪を吸引したい場所に穴を開けて、専用のチューブを入れて物理的に脂肪を吸い出す方法が頭に浮かびますが、医療系ではないエステサロンでもメスを使って切らないで脂肪吸引を行えるキャビテーションという方法があります。
キャビテーションの意味は空洞現象ことで、空洞現象とは圧力差を用いて液体の中に真空の気泡を発生する現象です。
エステサロンの行う美容痩身施術のキャビテーションは、超音波を身体中の細胞に当てる事で脂肪細胞を振動させて熱を発生させて溶かして、脂肪細胞自体を壊す事を言います。
脂肪細胞が壊れる原因は、熱によって脂肪を溶かす時に気泡が弾けるパワーが生じて、その弾ける衝撃で脂肪細胞にダメージが与えられる事によります。
エステのキャビテーションを身体に当てると、凝り固まった脂肪細胞が破壊されてドロドロの液体状になって体外に排出されやすい状態になり、それが切らない脂肪吸引と言われる所以です。
『美容外科クリニックの脂肪吸引』と『エステのキャビテーション』の違い
美容外科クリニックの脂肪吸引とエステのキャビテーションの違いは、施術後の身体への負担の違いにあります。
メスを使って切る施術の場合には、傷が塞がるまでの回復期間や、体内に吸引用の器具を挿入して動かす事で脂肪の周りにある細胞や毛細血管を傷つけて、内出血や痛みが長期間残ってしまいます。
だけど、キャビテーションは外科的にメスを使って切らないので切り傷が残らず、破壊される箇所が脂肪細胞周辺で、毛細血管も傷つけないので内出血も起こさず、痛みもほとんど感じない施術です。
エステサロンのキャビテーションを行うメリットは、ダイエットの失敗の最大要因のリバウンドが起きにくい事にあります。
食事制限などのダイエットをした事がある女性なら知っていると思いますが、体重が減り始めて暫く経った頃に、全く痩せない期間があって、その期間にほんの少し食べただけで体重が元通りになってリバウンドしてしまいます。
通常のダイエットでリバウンドが起きる原因は脂肪細胞自体が痩せ細るだけで、その状態で食べてしまうとスポンジに水が吸収されるように、脂肪細胞がもとに戻る事で起きます。
だけど、キャビテーションの場合は、超音波を使って脂肪細胞同士を衝突させて体内にある脂肪細胞自体が破壊されて減少するので、食べても細胞に吸収されないのでリバウンドを起こす心配はないです。
どんな体質の人にも勧められるわけ
『冷え性の体質』や『水太りしやすい体質』や『むくんでセルライトが出来やすい体質』など様々なダイエットに失敗した人にキャビテーションの施術は有効です。
何故かというと冷え性や水太りやむくみやセルライトなどの原因がほとんどが、固まった脂肪細胞が邪魔をして血流が滞って、必要な細胞にエネルギーが行かなかったり、老廃物を排出させる代謝が滞るから起きます。
キャビテーションによって、固まった脂肪細胞が破壊される事によりそれらの症状が全て解消されます。
それ以外のもキャビテーション機器はウエストや二の腕やヒップや太ももやふくらはぎなど、女性がむくんだりセルライトに悩まされやすい各部位を部分痩せさせるのに適している点もメリットです。
ただこんなに効果があるキャビテーションですが、脂肪細胞やセルライトをドロドロに溶かす事は得意ですが、溶けた脂肪を体外に排出させる事は出来ないです。
だからエステサロンのキャビテーション施術後には必ず、ドロドロになった脂肪を揉みだすためにマッサージをセットで行います。
溶かされた脂肪を排出するためには、リンパ腺を必ず通す必要があり、リンパ腺は痛覚神経が集中しているのでエステティシャンのキャビテーション後のマッサージが痛いのはしっかりリンパ腺に脂肪を流している証拠です。
キャビテーションを行う際の注意
キャビテーションの施術を行う理想の頻度は、週2回ぐらいと言われてます。
何故かと言うと脂肪がリンパ腺を通じて完全に排出されるのに3日から4日ぐらい掛かるからで、脂肪がまだ排出されていない段階で何度も施術を受けても効果的では無いからです。
エステサロンでもリンパ腺マッサージで脂肪の揉みだしをしてくれますが、それに加えて家庭でできるジョギングやウォーキングなどの有酸素運動を行う事でさらに脂肪の排出を早める事が出来ます。
何故かと言うとジョギングやウォーキングをする事で、リンパ腺が刺激されて脂肪が排出されるだけでなく、キャビテーションで溶けて乳化してドロドロになった脂肪は有酸素運動で燃焼されやすくなるから痩せる効果が高まります。
有酸素運動に加えて、施術後4日ぐらいまではセルフマッサージでエステティシャンがやったように乳化した脂肪をリンパ腺に流してやるとさらに脂肪排出効果を高める事が出来ます。
これだけ効果があるキャビテーションですが、超音波によるいくつかの副作用もあります。
キャビテーションによって脂肪以外に破壊された細胞は一旦肝臓に集められて、腎臓から排出されます。
肝機能と腎機能に負担がかかるので特に肝機能障害がある人は避けた方がいいです。
また人によって胃腸に不調が現れて、下痢などの症状がでる場合があります。
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